4thコードは、和音の構成音の間隔として完全四度(perfect fourth)を用いる和音のことです。4thコードは、特にモダンジャズやフュージョン、現代音楽などで使用され、独特の響きを持つコードとして知られています。
4thコードの基本概念
通常のトライアド(三和音)やセブンスコード(四和音)は、音の間隔が三度(major thirdやminor third)を基にして構成されています。一方、4thコードは音の間隔が四度で構成されています。
4thコードの種類
- サスペンデッドフォース(sus4)
- 構成音:根音(root)、完全四度(perfect fourth)、完全五度(perfect fifth)
- 例:Csus4
- 音:C(根音) – F(完全四度) – G(完全五度)
- クォータルコード(Quartal Chord)
- 構成音:一連の完全四度
- 例:C-F-B♭-E♭
- 音:C(根音) – F(完全四度) – B♭(完全四度上) – E♭(完全四度上)
サスペンデッドフォースコード(sus4)
サスペンデッドフォースコード(sus4)は、トライアドにおける第3音(third)を完全四度に置き換えた和音です。この和音は、解決を求める性質を持ちます。
- Csus4: C – F – G
- Gsus4: G – C – D
特徴と使い方
- 解決を求める: sus4コードは、通常のメジャーやマイナーコードに解決する際に使われます。例えば、Csus4はC(C – E – G)に解決することが多いです。
- 緊張感と期待感: 和音の中にある緊張感が、次のコードへの期待感を高めます。
クォータルコード(Quartal Chord)
クォータルコードは、一連の完全四度で構成される和音です。これは、現代音楽やジャズで独特の響きを生み出すために使われます。
- C-F-B♭-E♭
- 音の並び:C – F(完全四度) – B♭(完全四度) – E♭(完全四度)
特徴と使い方
- モダンな響き: クォータルコードは、伝統的な和音と異なり、モダンで浮遊感のある響きを持ちます。
- ジャズやフュージョンでの使用: 特にジャズやフュージョンで多用され、モーダルな音楽や即興演奏で使用されることが多いです。
4thコードの実例
例えば、Cメジャースケールに基づく4thコードの例を考えます。
- C-F-B♭-E♭
- 音の並び:C – F(完全四度) – B♭(完全四度) – E♭(完全四度)
このように、Cを根音として、完全四度を積み重ねることでクォータルコードが構成されます。
まとめ
4thコードは、音の間隔として完全四度を用いる和音で、モダンな響きを持ちます。サスペンデッドフォースコード(sus4)は、解決を求める和音として使われ、クォータルコード(Quartal Chord)は、ジャズや現代音楽で独特の響きを生み出すために使用されます。これらの和音を活用することで、楽曲に新たな次元の響きと表現を加えることができます。
コメント