dim(ディミニッシュ)コードとaug(オーギュメント)コードは、音楽において特定の和音を表す用語です。それぞれの構成と特性について説明します。
ディミニッシュコード(dim)
ディミニッシュコード(dimまたは°で表記)は、不安定で緊張感のある響きを持つ和音です。主に半音階で作られます。
構成
ディミニッシュトライアドは、以下の音程で構成されます:
- 根音(root)
- 小三度(minor third)
- 減五度(diminished fifth)
例えば、Cディミニッシュ(Cdim)コードの場合:
- C(根音)
- Eb(小三度)
- Gb(減五度)
ディミニッシュセブンスコード(dim7)は、さらにもう一つの音が追加されます: 4. 重減七度(doubly diminished seventh)、実際には長六度(major sixth)と同じ音程
例えば、Cディミニッシュセブンス(Cdim7)コードの場合:
- C(根音)
- Eb(小三度)
- Gb(減五度)
- Bbb(重減七度、Aと同じ音)
オーギュメントコード(aug)
オーギュメントコード(augまたは+で表記)は、明るく独特な響きを持つ和音です。増音程を使って作られます。
構成
オーギュメントトライアドは、以下の音程で構成されます:
- 根音(root)
- 長三度(major third)
- 増五度(augmented fifth)
例えば、Cオーギュメント(Caug)コードの場合:
- C(根音)
- E(長三度)
- G#(増五度)
特徴と使い方
ディミニッシュコードの特徴と使い方
- 不安定で緊張感のある響き: ディミニッシュコードは、非常に不安定で緊張感を生み出します。そのため、解決を強く求める和音です。
- 転調の橋渡し: 多くの場合、ディミニッシュコードは、異なるキーへの橋渡しとして使われます。
- リーディングトーンの強調: ディミニッシュコードは、リーディングトーンを強調し、次のコードへの強い解決感を持たせるために使用されます。
オーギュメントコードの特徴と使い方
- 明るく独特な響き: オーギュメントコードは、明るく独特な響きを持ちます。そのため、特別な雰囲気を作り出すために使用されます。
- モダンな感覚: オーギュメントコードは、ジャズやモダンなポップスで頻繁に使用され、モダンで洗練された響きを加えます。
- 和声進行のバリエーション: 和声進行にバリエーションを加え、平凡な進行を避けるために使用されます。
まとめ
ディミニッシュコード(dim)は、不安定で緊張感のある響きを持ち、転調の橋渡しやリーディングトーンの強調に使われます。一方、オーギュメントコード(aug)は、明るく独特な響きを持ち、モダンな感覚や和声進行のバリエーションを加えるために使用されます。どちらのコードも、楽曲に豊かな色彩と感情を与える重要な要素です。
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