dim,augとは

ピアノ

dim(ディミニッシュ)コードaug(オーギュメント)コードは、音楽において特定の和音を表す用語です。それぞれの構成と特性について説明します。

ディミニッシュコード(dim)

ディミニッシュコード(dimまたは°で表記)は、不安定で緊張感のある響きを持つ和音です。主に半音階で作られます。

構成

ディミニッシュトライアドは、以下の音程で構成されます:

  1. 根音(root)
  2. 小三度(minor third)
  3. 減五度(diminished fifth)

例えば、Cディミニッシュ(Cdim)コードの場合:

  • C(根音)
  • Eb(小三度)
  • Gb(減五度)

ディミニッシュセブンスコード(dim7)は、さらにもう一つの音が追加されます: 4. 重減七度(doubly diminished seventh)、実際には長六度(major sixth)と同じ音程

例えば、Cディミニッシュセブンス(Cdim7)コードの場合:

  • C(根音)
  • Eb(小三度)
  • Gb(減五度)
  • Bbb(重減七度、Aと同じ音)

オーギュメントコード(aug)

オーギュメントコード(augまたは+で表記)は、明るく独特な響きを持つ和音です。増音程を使って作られます。

構成

オーギュメントトライアドは、以下の音程で構成されます:

  1. 根音(root)
  2. 長三度(major third)
  3. 増五度(augmented fifth)

例えば、Cオーギュメント(Caug)コードの場合:

  • C(根音)
  • E(長三度)
  • G#(増五度)

特徴と使い方

ディミニッシュコードの特徴と使い方

  1. 不安定で緊張感のある響き: ディミニッシュコードは、非常に不安定で緊張感を生み出します。そのため、解決を強く求める和音です。
  2. 転調の橋渡し: 多くの場合、ディミニッシュコードは、異なるキーへの橋渡しとして使われます。
  3. リーディングトーンの強調: ディミニッシュコードは、リーディングトーンを強調し、次のコードへの強い解決感を持たせるために使用されます。

オーギュメントコードの特徴と使い方

  1. 明るく独特な響き: オーギュメントコードは、明るく独特な響きを持ちます。そのため、特別な雰囲気を作り出すために使用されます。
  2. モダンな感覚: オーギュメントコードは、ジャズやモダンなポップスで頻繁に使用され、モダンで洗練された響きを加えます。
  3. 和声進行のバリエーション: 和声進行にバリエーションを加え、平凡な進行を避けるために使用されます。

まとめ

ディミニッシュコード(dim)は、不安定で緊張感のある響きを持ち、転調の橋渡しやリーディングトーンの強調に使われます。一方、オーギュメントコード(aug)は、明るく独特な響きを持ち、モダンな感覚や和声進行のバリエーションを加えるために使用されます。どちらのコードも、楽曲に豊かな色彩と感情を与える重要な要素です。

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